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2008年8月27日

夏から夏へ

陸上トラッック競技 男子初のメダル!
100mx4リレーの銅メダルを予想していたような1冊があります

夏から夏へ(集英社) 佐藤多佳子著
(表紙は白、題名だけ、、、外見地味な1冊です)

07夏の大阪世界陸上から08夏の北京五輪へ挑むリレーメンバーを取材したノンフィクションです

作者の佐藤多佳子は、短距離に夢中になる高校生を描いた小説一瞬の風になれで直木賞候補作を書いている。
この作品の取材をして陸上ファンになったそうです。
ご本人いわくミーハーだとか

なので、陸上競技の世界は恐らく作者も取材を通じて知った新しい世界なのでしょう
リレーメンバー4人の個性、経歴、人となり…だけに留まらず、陸上競技場での観戦の雰囲気、日本陸上界の現状、選手と企業の関係、年間の練習スケジュールや練習・合宿の様子などなど、競技に携わっていないと知らない世界についても専門的になり過ぎない程度に触れています。
陸上競技に詳しくない者が読んで陸上競技への興味を掻立てられます。

作品の中心は選手4人(塚原、末續、高平、朝原)についてです。
大阪世界陸上での(アジア記録を樹立した)レース前後を含めた4人の心の動きから始まります。 そして1年間の取材から、それぞれの陸上競技への取り組む姿勢・想い、メンバーとの関係など、本人だけでなく高校時代の監督へのインタビューを通じて丹念に取材しています。
選手それぞれの特徴が丁寧に描かれていて、メダリストになった後のインタビューで個性豊かな面々だと感じたことを再確認しました。

とにかく4人の走ることへの想いが強い
単に足の速いだけではトップにはいけないんだなぁと感心しました
良い記録を出すための練習への工夫、怪我の一歩手前ギリギリまで追い込む練習、できないんじゃないかと思う内なる不安と常に闘っていることなど、、、
そして、3選手の朝原選手への絶大なる信頼

残念ながら世界にはとうてい太刀打ちできない…と思っていた陸上短距離
それでもわずか100mの距離に夢中になり、拘り、懸ける選手達
観客には一瞬にみえる、20mのバトンゾーンで選手の特徴を生かした受渡の工夫がされている
そして、今までなかった2大会(大阪→北京)連続の同じメンバーというで形で臨んだリレー

作者はメダルを予感していたのでしょうか

銅メダルに感動した今、絶対はずせない1冊だと思います。

作者ブログによると、銅メダルの瞬間、作者は北京にいたそうですよ


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