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2009年1月17日

異様さに憑かれて~告白(湊かなえ著)

※※※※ ご注意! 一部ネタバレです※※※※

どうしてこの本を手にしたのか、よく覚えていません。
どこかの書評で 小説推理の新人賞をとった作家だとか、今おすすめの1冊だとかを目にしたからだと思う。

そして、、、読んだら、誰かに話さずにはいられない1冊だった。

『告白』 湊 かなえ著

その新人賞をとった ”聖職者”を第1章として 小説は始まる。

中1の春の終業式
HRで担任の女性教師は教壇を去ることを生徒に告げる。
理由は校内で起こった娘の事故死。

小説は女性教師のモノローグ形式で淡々と進む。
そう、決して普通ではない話を、女性教師が淡々と澱みなく進めるのである。
そして 女性教師がシングルマザーであること、結婚しなかった理由などなどが明らかになってくる。

”なんでもあり”になりつつある 現代、こんな教師もいるかも…、、、と軽い気持ちで読み進めていたら、
「娘の死亡は事故ではなく殺人だった」 と告白する。
そして、法の裁きに委ねず、自分として復讐するのだと。

思わず背筋が凍りつくような展開です。
中学校のホームルームで?担任教師が?復讐って?

2章以降はクラス替えをせず新学年を迎えた生徒達のモノローグで、その後が語られる。

クラスに潜む 悪意の応酬
終業式の影響で引きこもりとなった生徒に対しての新任教師の 失笑を買うKYな対応
”息子を守るのは自分、自分の子育ては間違っていない”と躍起になる引きこもり生徒の母親
そして、幼児期捨てられた母親に都合の良い憧れを抱くばかりの生徒

どのエピソードもニュースで聞いたりTVドラマで扱われたるするようなことだが、それらのオンパレードの展開には、感覚が狂ってきそうになる。
わが身に起こって欲しくない”異様”の連続に寒気を感じる、、、

女性教師が法に委ねず自ら復讐をしようとすることに象徴される 倫理観の崩壊した社会、、、

しかし、怖いものみたさというか、、、、この異様さにとり憑かれてしまい、最後まで一気読みしてしまいました。
こんなことあり得ない…と言い切れないことが一番恐ろしいか。。。

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