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2009年5月18日

チーム

※※※※ ご注意! 一部ネタバレです※※※※

箱根駅伝の学連選抜チームを主人公にした 小説 ”チーム” 堂場瞬一著

学連選抜チームとは、、、
残念ながら箱根駅伝に出場叶わなかった大学より選出された選手で作られたチームです。

10月中旬の予選会後に編成され、各大学のエースが選抜されることが多い。
以前は最下位周辺が定位置だったが、83回(07年)の正式参加(順位がつく)後、シード権争いに加わるチームとなっている。
84回(08年)の総合4位、今年(85回)も最終10区で逆転してシード権を得た。
(実際は予選会校の出場枠がひとつ増えることになる)

過去の学連選抜の記事

ストーリーとしては、 風が強く吹いている (三浦しをん著)の 二番煎じの感が否めない。
が、学連選抜を主人公にしたことで、選抜チームに選ばれることの戸惑い、大学のチームメイトへの後ろめたさと箱根を走りたいという葛藤、そして箱根を目指したランナーの意地と執念 が実に良く描かれた作品だ。

予選会で敗退した直後の強い敗北感/無力感の中、学連選抜に選ばれることの ある種の罪悪感
母校の為に、4年間一緒に練習してきたチームの為に走るのが箱根駅伝、、、としてきた選手が、自分だけ憧れの箱根で走ることになかなか踏み出せないでいる。

本著では、有名長距離選手を多く排出しながら、何故か箱根駅伝に縁がなかった名監督が学連選抜の監督となる。
箱根後引退をする監督にとっても、最初で最後の箱根駅伝

10月中旬から2ヶ月の急ごしらえのチームとして、目標設定の難しさ
エース達の区間配置の悩み
所属大学から預かった選手を怪我をさせず、最高の走りを引き出す手腕
そして、レース中に異変があった選手を止めるか止めないか、、、箱根で勝ちたい、でも選手の今後は…との葛藤

自分の記録の更新を目指す陸上競技で、駅伝はチームが強調される特異なジャンル。
チームや母校のために時には無理をしてまで頑張る選手の姿が感動を呼びます。
全ては母校、チームメイトのため、、、そんな箱根駅伝に学連選抜は異質な感がありがちですが、ここに一つの答えがありました。
そうだよな、学連選抜には大学チームとはまた別のストーリーがあるんだよな。

レースは10区を網羅するのではなく、主要区間とそれを見守る監督に焦点をあてています。
各区間の特徴/選手が陥りやすい難しさ等は ”風が…”より良く書けていると思います。
また、選手同様 様々な葛藤をもってレースを見守り続ける監督の心の内も読み応えあります。

箱根駅伝初心者の方には まず ”風が強く吹いている”をお勧めします。
その後 本書を読むと 一層 箱根駅伝に魅せられますよ

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