« 宇宙、美貝 そして 美奈子 | トップページ | パッシングの導入 »

2009年11月26日

#比較 風が強く吹いている

※※※※ ご注意! 一部ネタバレです※※※※

封切りから約1ヶ月
やっと 映画 ”風が強く吹いている” を観て来ました。
噂には聞いていましたが、85回の予選会と本戦の映像も多く使われていて、駅伝の臨場感溢れていました。
主人公 走(かける)があっさりアオタケのメンバーと箱根を目指すことになるのがちょっと調子良すぎますが。。。
そして、いくらなんでも素人集団が1年未満で箱根を走れるなんて不自然な設定、、、と批判のあった部分も アオタケに入居の条件が毎日5kmは走ることという設定になってて、少しは箱根予選会通過もOKと思わせてくれます。

また 月刊ヤングマガジンに連載されていた コミック版も12月号で 最終回を迎えました。
単行本は 12月18日に最終巻6巻が発売されます。

いずれも、 箱根駅伝ファン、 ”風が…”ファンにとって裏切られない出来映えです。

原作、コミック、そして 映画と見比べての感想ですが、これ全てを読んで&観て  ”風が強く吹いてくる”のストーリーが完成版となるのではないでしょうか。
それぞれが 構成、紙面、上映時間等の制約があって描ききれなかった分を互いに補っているように思います。

原作をコアに、コミック、映画では原作にはない追加された場面があり、それが 箱根駅伝、大学陸上長距離競技の一面で、箱根駅伝をさらに深く語ってくれています。

例えば、

コミックでの 陸上選手をあきらめた元選手達の事情やなかなかタイムが伸びない選手の苦悩、シード落ちした大学の奮起、、、とか

映画での ブレーキをした選手の家族の気持ち、、、とか

5区の選手が体調不良で大ブレーキを起こしてしまうのですが、原作・コミックでは本人の心の葛藤や 体調不良と知っていても送り出さざるを得ないチームメイトの苦悩が描かれていて、それはそれで涙を誘うのですが、、、

映画では フラフラになりながらも完走した選手が、レース後母親と電話で話す場面が描かれています(原作、コミックともにないエピソード)
母親が ”皆でテレビを観てたけど、頑張れって言っていたんじゃない、もう止めろって何度も言っていた。なのに走りきったね。。。あんたはやっぱり(皆が誇る)神童だよ”と涙声ながら息子をねぎらいます。
この瞬間 映画館全体が すすり泣きで一杯になりました。

主人公 蔵原走(かける)の高校のチームメート 榊 が進学した 箱根常連校 東体大 
コミックでは 榊のほか、自分の失速でシードを失った先輩、マネージャー等 原作・映画にないキャラクターが登場し、追いつきかけても離されてしまう榊のやりきれない気持ちや シード奪還へ最後の箱根に賭ける4年生の気持ち、マネージャー転向する経緯・苦悩が 上手く描かれています。

原作では少々意地悪だった 榊が コミックではなかなか良いヤツだな、、、と思わせます。
映画が 一番嫌な奴に描かれているかな。大学1年らしくない!

記録会の場面、予選会の場面は ロケの制約でしょうが、映画はちょっと迫力不足です。
コミックの描写の方が 私は好きです。

もう一人の主人公 清瀬灰二 の 足の故障については コミックが一番丁寧に説明しています。
そしてレース最後 ハイジが選手生命を捨ててまでシード権を目指して無理をするのですが、映画はラスト1㌔強でハイジが痛みで転び・動けない姿を描写をしています。

これが 83回の東海大の棄権のシーンに凄く似ていて、東海大ファンとしては目を覆いたくなる気持ちでした。
それにあのブレーキ具合でシード確保はちょっと無理が。。。
原作やコミックでは ハイジ自身が再起不可能の瞬間を感じながらそれでも走り続けるという描写でした。

そして エンディングは 原作が選手のその後まで伝えてくれています。

原作・コミック・映画、それぞれが単独でも十分楽しめますが、箱根ファンなら 是非全てに目を通されることをお勧めします。
x3 以上の面白さがありますよ。

過去の関連記事
対照的な二つの陸上コミック
映画化決定~風が強く吹いている
コミック 風が強く吹いている
♯風が強く吹いている

|

« 宇宙、美貝 そして 美奈子 | トップページ | パッシングの導入 »

♯箱根駅伝と、陸上と、、、」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 宇宙、美貝 そして 美奈子 | トップページ | パッシングの導入 »