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2010年2月25日

真央! 女子SPで快挙!

オリンピックでは 92年アルベールビル以来という 女子のトリプルアクセルを成功させた浅田真央選手
それも 失敗の許されないショートプログラム(SP)での成功
(SPはジャンプは3回までなので、失敗の挽回ができないためリスクを回避する傾向がある)

今季絶不調といわれた3アクセルを この大舞台で入れ、見事に決めた
山田元コーチが ”回転不足をとるならとってみろって言いたいくらい絶好調” の言葉通り しっかりと回りきって着氷

女子のフィギュアスケートで オリンピック初のSPでの3アクセル認定となった

女子が3アクセルを決めること自体が凄いことの今、五輪の、それもSPとは。
真央ちゃん、素晴しい!!!
海外も含め元選手の多くが ”革命的な快挙”とまで評したジャンプ
もっともっと 評価されてもいいと思うのだが、キムヨナ選手の高得点で 残念ながら”SPで3アクセル成功”を讃える記事は少ない

そもそも今五輪で3アクセルを飛べるのは真央だけなのに。

3アクセルだけでなく スピン、スパイラルでもレベル4を取り完璧な演技をした浅田選手
シーズンベストの73.78の高得点

しかし ライバル キム選手がそれを上回る 78.50

浅田選手の直後にノーミスの演技をしたキム選手の強心臓も天晴れだが、浅田選手を5点近く上回る高得点にメディアの関心は 何がこの得点差???に集中してしまう
残念ながらSPでの3アクセル成功を取り上げるところはない
逆に言えば、それほど多くが違和感を感じる得点差だったとも言えるのでしょう。

得点差については 最初のコンビネーションジャンプの基礎点と加点(GOE = grade of excution、出来栄点)が大きく(1.90)、それに各要素で小さな加点差の積み上げ が原因

最初のコンビネーション(点数は基礎点、GOE(加点)、合計点の順)
真央(3アクセル+2トーループ) 9.5 + 0.6 = 10.10 … 1の加点が中心
キム(3ルッツ+3トーループ) 10.0 + 2.0 = 12.00 … 全員が2以上の加点

現行採点ルールだと コンビネーションで2回転をつけるのでは 3+3と基礎点が変わらなくなってしまうんですよね。
男子の4回転同様3アクセルという大技がこの点数なので、現採点システムではジャンプ軽視(真央潰しのシステムという人も)といわれるところです

また、加点の1.4の差について、キム選手の着氷後の勢いのあるスケートや大きなジャンプが評価されたのでは、、、と解説に登場した元選手らは説明していました

2つ目の3回転フリップは同じジャンプなので基礎点は一緒ですが、加点で0.6差 

3つのジャンプ要素のうち2つで すでに3点の差ががついています
(残る2アクセルジャンプは同点)

他の要素は基礎点は同点、しかし加点で微妙に差が (数字は浅田選手からみた差)
レイバックスピン -0.10
スパイラル 同点
フライングスピン 同点
ストレートラインステップ +0.30
コンビネーションスピン -0.50
全部で -0.3

キム選手の表現力で差が大きいといわれた演技構成点
振付け、繋ぎ、解釈、実施、スケート技術 を左から比較する
真央 8.10 7.40 8.20 8.40 8.25
キム 8.40 7.90 8.75 8.60 8.60
全部で1.52と 意外にも差がなく、フリーに期待ができます

それでも正直 モヤモヤ感がありますね
海外の解説者からも順位はともかく5点近くの得点差に違和感とコメントもあったり(日本でこのようにはっきり言う解説がないのが残念)
多くが、得点差をキム選手方が滑りが速く、演技の大きかったとしていますが、そういうしか理由づけできないのが実情ではないかと思う

採点競技の一番難しいところがでてしまいましたね。
それも 加点(出来栄点)という ジャッジの裁量に委ねられるところの差
最も 不透明で 万人が納得とはならない処なのですが、納得した人が大半なのか否なのか。

しかし、直後の記者会見で 浅田選手が語っていた様に、
苦手としていた SPで完璧に滑れたこと
いつもは10点差前後あるキム選手との差が5点以内だったこと
何より 拘った 3アクセルがクリーンに決まったこと
メダルより プログラムをパーフェクトに滑りたいという気持ち

明後日のフリーも 自身が納得いくような演技をするのみです。
失意のグランプリシリーズからよくぞここまで立ち直った
表情に練習に裏付けられた自信がみなぎっています。
応援する方には、アクセルが好調でありますようにと祈るしかできません

バンクーバー公式HPでの 得点詳細
名前の横の +ボタンをクリックすると得点詳細が表示されます

もっと詳細(ジャッジ別)の得点表はこちら
演技構成点については、キム選手は右から2番目と4番目のジャッジスコアが高め。
浅田選手は一番右と左から2番目のジャッジの点数が低いですね。

まぁ 男子銀のプルシェンコ選手はここでジュニア並の5点、6点台を連発されてしまっていたので それよりマシ??!!
今一度みたら 髙橋選手のSPでの繋ぎに6点台をつけたジャッジがいたんですね!驚き!
チャン選手(加)の演技構成点が全ジャッジ7点以上を出したのとは対照的

こういうことを言い出したらキリがないのですが、3位のロシェット選手(加)の 加点/演技構成点も不気味です

真央   技術点の加点  7.10 演技構成点 32.28
ロシェット        7.80       32.16
キム           9.80       33.80

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