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2010年4月28日

ルパンの消息

最近の警察小説ブームを起こした1人、そして、今最も売れていて人気の推理小説作家の1人
横山秀夫氏

私も 一時期 横山作品がマイブームだったが、今兄貴がその状態で、次から次へと 文庫本買ってくる(通勤中に読み易いため)。

そして この『ルパンの消息』は 横山秀夫氏の 処女作だったと教えてくれた。

※※※※ ご注意! 以下 一部ネタバレです※※※※

15年前の自殺とされた女性教師の墜落死
実は殺人だったと警察にタレ込みがあった。事実とすれば 時効まで残す時間はわずか1日
タレ込みが残したヒントはルパン作戦

当時学校で問題児だった3人組を追求する
悪ガキ達は 女性教師の死が自殺でないことを知っていた。
自ら真相を捜そうともしていた。
そして 徐々に事件が明らかになってくる。

女性教師は誰に何故殺されたのか。
そして 警察に情報を流したのは誰か。。。
ルパン作戦との関連は?

最近の横山作品に比べると 登場人物がかなり多いです。
いくつもの人間の思いが交錯しています

良い人がふとした瞬間に踏み入れてしまう悪の部分(犯罪)
犯人が良い人だけに 犯罪を犯した事実にショックを受け、家族らにその事実を隠そうとして 自分を、大切な人を不幸に巻き込んでしまう
この辺りの部分は 今も横山作品に繋がります。

横山作品は 普通の 普段は良き社会人である人が、ふとしたきっかけや 誘惑で 犯罪を犯してしまう事件が多い
そして、その罪を正視できず、隠したり事実から逃げることで、逆に追い詰められる。
その姿が 余りに悲しく哀れで、 何作品も続けて読むと 心苦しく、気持ちが重くなってしまう。

この 処女作 ルパンの消息は 最後の顛末が 思いっきりフィクション性がでていて、その心苦しさを感じることがありません。
その方が気持ち良いのですが、推理小説としては 軽くなり過ぎてしまうのかな?

私もこの作品を機に、改めて横山作品を読んでいます。
中には文庫本化にあたって、作者は加筆をしているので、単行本とは違ってすっきり読めるものもありますよ。

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