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2010年4月 1日

クアド王者 復活へ

髙橋大輔選手、浅田真央選手 二人の優勝で終わった世界選手権
いろいろ心にくすぶるものはありますが、今は素直に二人のメダリストの活躍に感謝しています。
素敵な演技、ありがとう。

日本人選手は全員オリンピック後というのによく調整してきてくれました。
安藤選手はFPがほぼノーミスだっただけに、SPの失敗が痛かったですね。
表彰台にのってもおかしくない出来栄だったと思うんですが。。。
小塚選手、鈴木選手はSP、FP両方ともを揃えることができなくて残念。
織田選手はなにかあったんでしょうか、来季はコーチも代わるので心機一転を期待したいです。

さて、日本選手の活躍もうれしいのですが、我が家のもうひとつの喜びは フランス ジュベール選手の復活です。
それも 4回転を SPと合わせて3回決めるという 4回転へのこだわりをみせた演技でした。

特にSPは 保存版級のジュベール魂のこもった演技でした!

2月のOPでは 優勝候補の1人と挙げられていたにもかかわらず、SPで4回転を含むジャンプ2つのミスで 18位と出遅れ
フリーでもミスを重ねて ジュベール選手らしからぬ 精彩を欠いた演技で総合16位と2つ順位を上げるのが精一杯でした。

振り返れば ジュベール選手は世界の舞台に登場してから 常に4回転ジャンプと共に歩んできました。
4回転サイボーグと呼ばれるほど、4回転ジャンプを跳ぶことにこだわり続けてきました。
06年のロシア杯でFP3度の4回転ジャンプに成功し、07年の世界選手権で優勝
誰もが認めるクアド王者でした。

そして、翌年(08年)の世界選手権
4回転を含むジャンプを全て成功し、優勝かと思われましたが、最終滑走のバトル選手(加)が4回転のないプログラムで優勝
バトル選手への拍手に湧くリンク横でのジュベール選手の表情が忘れられない
2回跳べる4回転を敢えて1回にした選択を後悔したかもしれない

その後の記者会見で ジュベール選手は
『バトルは完ぺきなパフォーマンスをした。
でも、4回転ジャンプにトライしなかったんだ。
ランビール(3位)や高橋(4位)は4回転に二度、挑戦して敗れたんだ。
4回転は、もっと高い点数を与えられるべき』
と 優勝者バトル選手のいる目の前で会見場にいる皆に問いかけるように発言したという。

所謂 4回転論争の始まりである。

それ以降、常に優勝候補に上げられながら ジュベール選手は怪我の影響でシーズンを出遅れることが多く、優勝に手が届かない
現在の採点システムで 拘りの4回転ジャンプの得点がなかなか伸びないし、3回転のフリップジャンプにはエッジエラーが毎回のようについてしまう。
もちろん ジュベール選手もステップやスピンの強化に取り組んできたのではあるが。

バトル選手との論争の翌年(09年)の世界選手権、ジャンプ転倒のミスで3位
1位 ライサチェック、2位 チャン ともに4回転を跳ばずに上位につけた。
この時も ジュベール選手は4回転ジャンプへの評価への疑問を呈する
が、既に 時流は”ミスなく加点稼ぎ、大技回避”となってしまっていた。

4回転ジャンパー 髙橋選手の怪我、ランビエール選手の引退もあって、昨シーズンは多くの選手のプログラムから4回転ジャンプが消えた。
ジュベール選手が1人クアドジャンプを守ってきた と言っても過言ではない。

そして 怪我を抱えながらのバンクーバー五輪
惨敗とも言える結果に フランス国内での批判は相当なものだったと言う。
国は違えども マスコミの叩きぶりは容易に想像できる。金メダル候補だったのだから。

1ヶ月という期間で見事復活してきてくれた。
4回転を含む気迫のジャンプを全て決めた SPは 鳥肌ものだった。
ジャンプの度に拳を握ってガッツポーズをするジュベール選手、
終盤のステップ直前にコーチと目を合わせガッツポーズを送る姿に 強いジュベール選手が戻ってきたと思った。

不本意な3位発進にもかかわらず、ジュベール選手は 
”自信を持って4回転を跳べるのがうれしい。自分は終わった選手なんかじゃないと証明できてうれしい”と語った。

翌日のFP
4回転ジャンプは2回成功させたが、力が入り過ぎたか、3回転ジャンプが不安定だった(転倒1回)。
それでも 転倒のあった2位 チャン選手との5点差は不可解である
個人的には 前日のSPを含めて 髙橋選手との僅差であるべきだと思う

記者会見での質問はジュベール選手へ集中した
恐らく、スケートに通じる記者なら ジュベール選手の復活が嬉しかったに違いない。
ひとりの記者が 5年連続6回目の表彰台の栄誉に言及したのも嬉しかった

今回 ジュベール選手は4回転の現採点システムでの評価については語らなかった。
その代わりに、ジャンプ以外の要素のレベルアップを図るが 採点システムがどうなるかわからないが(=つまり どんな採点システムでも) 『これからも4回転に拘った演技をする』と明言した。
『自分は25歳、まだまだ 挑戦することができる若さ』とも語った。

4回転ジャンプに挑戦(回転不足判定)して優勝した 髙橋選手(24歳)を隣にして なんとも来季を楽しみにしてくれる コメントではないか

ジュベール選手の4回転王者復活も大いに期待できる
それに髙橋選手が待ったをかけることが出来るかな?

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