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2010年8月15日

運命の人 第4巻

※※※※ ご注意! 一部ネタバレです※※※※

山崎豊子さんの 代表作に加わった ”運命の人”

沖縄返還に係わる密約文書をスクープした新聞記者が その取材方法の倫理を問われ 新聞記者生命を断たれてしまう 西山事件を題材にしている

1〜3巻までは 事件の発生から 裁判で有罪となるところまでを描いている。
凄腕といわれた 弓成記者(作品中)への 権力側の手ひどい対応だけでなく、事件に翻弄される弓成の妻の心労も描かれ、心を痛めずには読めない。

私は 有罪判決となり、弓成が自暴自棄になって 新聞記者としても 夫としても行き先が見えなくなってしまう3巻を読み終えたところで、どうにも心が重過ぎて、4巻へと読み進めることができなかった。 

そして、先日ようやく 第4巻を読み終えた。

第4巻は 失意の弓成が沖縄で生活の場を見つけ、その中で実際に体験する数々の沖縄問題(基地問題、米兵による暴行事件)や 沖縄の生活に入ってこそ聞けた 戦時中の話 が語られている。

主人公 弓成のその後というストーリー展開だが 1〜3巻とは沖縄問題という共通項はあるにしろ、法廷を舞台にしたジャーナリズムと政治権力との争いから一辺、沖縄の人の生々しい体験談となるので、まるで違う小説を読んでいる気になる。

スクープを狙うためなら手段を選ばない新聞記者、密約の存在を隠すためなら検察側も動かし手段を選ばない政治側、、、
実際の事件は、その後密約があった事実が判明してきているが、4巻は違う方向に行ってしまった。

一方で、沖縄問題、、、という点では 読み応えのある1冊でもあった。
すでに多くの人に知られている ひめゆり学徒隊の悲劇だけでなく、
沖縄方言が理解される スパイとされる悲劇 や 日本人と認められようと学校で沖縄方言を禁止する施策
集団自決を迫られた戦時下の沖縄、
米軍軍用地として土地を取上げられる悲惨さ、
密約の要因ともなった 沖縄の人への補償問題への軽視

読みながら、今までの 自分の沖縄に対する無関心さを問われている 気持ちを持たずにはいられない。

沖縄旅行の目的に その歴史に触れたい、あるいは 平和教育のためにと ひめゆりの塔、平和記念公園等を訪れる予定なら 是非一読されることをおすすめします。

今日は終戦記念日


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