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2014年2月27日

”Fighter” と言う 賛辞


昨日 ソチから日本選手団も帰国し、寝不足が続いたソチ五輪も本当に終わっったという感じです。
選手の皆様、関係者の皆様、お疲れ様でした。



とは言っても、メダリストを筆頭にマスコミ取材があるようで、 選手の情報は気になりますが、早くゆっくり体を休めて欲しいなぁ・・・と思います。
五輪は終わったけど、まだ 今季のシーズンの試合が残っていますし。。。



”奇跡”、 ”伝説” の フリープログラムを演じた 浅田真央選手は 成田から記者会見に直行
テレビでは 特番も予定されている



ソチ前の特集で売切れ続出だった Number も 27日 発売号は 浅田真央選手の特集
まだまだ 浅田フィーバーは続きそうです。



ただ、、、
”メダル圏外にも 最後まで諦めず フリーを滑り切って 感動を与えた、、、”
的な マスコミの取り上げ方には なんか しっくりこないものを感じる
確かに リンクに立つことさえも 恐怖に感じたであろうあの日に 果敢に攻めの滑りを見せたのは素晴らしい
でも、私の感じた 浅田選手の凄さとは ”最後まで諦めずに、、、”と 美談でまとめてしまうのでは 全く足りないと思う



トリプルアクセルを含む 全種類8回のトリプルジャンプを着氷したことも あまり取り上げないのにも 不満が残る
現在 唯一女子の選手でできる 偉業なのに。。。



この感情を共有したいと ネットを彷徨うと、不思議と 海外でのコメントの方が遙に 的を射ている。

そもそも 浅田選手の フリーの演技直後に Twitter上に溢れた 賛辞ツィート
現・元スケート選手に始まり、スケート関係者のみならず、一般人は世界中広がって、感動、賛辞を贈った



その 言葉には ”最後まで諦めずに、、、” 以上の 心に響くものがあったことを 称えたものが多かった。



特に プルシェンコ選手か(露)や ロシェット選手(加)が 浅田選手に送った
 ”(あなたは) Fighter” 



この Fighter が 意味するところが、 単に ”ショートでの出遅れにも関わらず果敢に攻めた” だけでないことを この8年(特にバンクーバー以降)の浅田選手を見てきた 者は知っていると思う。



4年前のバンクーバー五輪前からの ジャンプの回転不足判定は 多くの選手から 高難度ジャンプを奪ってしまった。
男子は4回転を跳ばないチャンピオンが出て 4回転論争も起こったほどだ。



その後 回転不足の判定は 緩和されたように 思えたが、 浅田選手のトリプルアクセルへは 執拗に厳しいジャッジが続いてきた 4年間だった。



別記事でも書きたいと思うが、誤解を恐れずに言えば、現行の採点システムは 難しいジャンプを跳ばなくても 高い得点がでる。
GOE(出来栄点)の運用が 高難ジャンプより低難度ジャンプで得点をつけてしまい、高難度ジャンプはむしろ跳ばない方が良いと思わせてしまう。



浅田選手も ”成功しても GOEは少し、失敗したら減点が多い トリプルアクセルに何故拘る” との 論調にさらされたことも 度々あった。



また、トリプルアクセルほど 話題にならないが 3回転連続ジャンプの2つ目を トリプルループにする ことも ハイリスクだった
ループジャンプは降りた足でそのままジャンプをする難しいジャンプで、やはり 回転不足を取られ易い



その上 バンクーバー後のジャンプを一から見直しだ。
これには 多くのスケート経験者がリスキーと 苦言を呈した。



”今できることで、得点の上積みを図った方が 勝てる”、、、と 高難易度ジャンプへの挑戦を諦めさせるような 採点・評価に 抵抗し続けた 浅田選手の4年間だった



しかし、浅田選手は屈しなかった
トリプルアクセルを諦めなかった。
そのほかの 高難度のジャンプも 磨きをかけた。



「トリプルアクセルだけで勝ちたいのではない。息が止まるような演技をして観客を魅了したい」という 最高の演技をするために。



そして 五輪のあの舞台で 浅田選手は トリプルアクセルを決めた
3回転の連続ジャンプは 3回転ループをセカンドジャンプに入れた
バンクーバーでは 回避した ルッツジャンプも サルコージャンプも 跳んだ
トリプルアクセルが飛べるからできる 6種類8回のトリプルジャンプの構成
その上 最高評価の スピン、ステップも入れた。



それが 浅田選手の求めてきた 今できる最高の演技 
磨いてきた技術を惜しげもなく披露し 最高難度で挑戦した 浅田選手だけができる プロ

浅田選手の演技は、 フィギュアスケートのスポーツとしての可能性を改めて 見せつけた
あるいは スポーツでのフィギュアスケートの可能性か、、、
技術の高さと 美しさと、、、
浅田選手が望んだとおり、多くの人が 息が止まるような感激をしたと思う。





バンクーバーの銀メダルは 浅田選手に、難易度が低い技でも完成度を上げる姿勢を評価すると伝えたものだった。
それでも浅田選手は 高難度のジャンプ、最後までスピードのあるステップ、最高難度のプログラム、を諦めなかった
そして 信念を貫き通し、 やり切った



まさに 浅田真央は ”Fighter” だった。



ロシアの地元紙 (スポーツ・ルー)では ”私はサムライをみた。それは マオ・アサダだ”と 綴ったそうですが、 やはり 浅田選手に 戦う姿をみたんでしょうね。
その記事の最後には ”サムライにとってメダルがなんだ、唯一の勲章は不朽の名声だ”  と。





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