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2015年6月29日

安楽椅子探偵の静おばあちゃん

*** ご注意!! 一部ネタバレです ***

この作品で 安楽椅子探偵という言葉を知りました。

椅子に座ったまま、つまり 現場に赴くことなく事件を推理する探偵やその探偵が活躍する作品を指す、ミステリーの分野での呼称だそうです。

安楽椅子・・・という日本語より Armchair Detective という英語(肘掛け椅子探偵)呼称の方が 私的には 好みです。

それはさておき
事件は起こりますが、短編集なので、割と簡単に解決します。
表紙の印象とおり、気軽に読めるライトノベルです

 

主人公は 裁判官を目指す女子大生の 高遠寺円(まどか)が推理をして 刑事(葛城)の事件解決を助けるというもの。

円には 元裁判官の 静おばあちゃんがいて、実は 静おばあちゃんが 謎解きをしているというストーリー

短編集ということで、事件の解決があっさりしている感じがしないでもないが、それでも 個々の事件背景や謎解きは凝っていて、中山カラーがしっかり出ている

各エピソードに 元裁判官の 高遠寺静の 人が人を裁くことの難しさ・それ故持たねばいけない信念というものが語られる。

最後の 静おばあちゃん自身の謎は 好き嫌いの分かれるところだと思う

この静おばあちゃん、 この作品の後に 出された 「テミスの剣」に現役裁判官として登場しています。

中山七里さんの作品には ある作品の主人公が 別の作品の脇役で登場することも多く、それも楽しみのひとつ

今回はその楽しみとともに、 「静おばあちゃん・・・」 と 「テミスの剣」 の両方を読むことで 裁判官 高遠寺静 と 人を裁くとは 、、、 というテーマが より厚みを増して感じられた

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