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2017年7月19日

虎屋とエルメス

”老舗”という決してお金や努力では手に入れられない時間を費やして得たブランドの流儀ってなんだろう???とミーハー心で手にした ”老舗の流儀 虎屋とエルメス”

虎屋 17代目黒川社長とエルメス本社前副社長斎藤氏の対談をまとめたもの

日本とフランスを代表する企業だが、和菓子と革製品では共通点は左程ないのでは?と思いつつ読み進めたが、老舗の経営に関わったトップの経営思想がとても興味深い

単に利益をあげ、会社を大きくするのではなく、老舗だから負っている企業として業界としての責任とそれを全うするための会社を上げての日々の努力には本当に感心させられます。

目先の利益に拘らず何年も先を見越した企業のあり方を常に描き、社員に呈示して同じ方向を向いているからこそ、虎屋・エルメスならではの商品とサービスができるのだな、と思いました。

経営関係だけでなく、日仏の文化の違い・気質の違いも多数触れらえている。

例えば、「フランス人は、今会っては都合の悪い人にはパーティで目が合っても気づかないふりを通す」との指摘はとても興味深かった。

交渉を断ることが決まっている相手に会ってしまうと、断ることが難しくなってしまうから、会わないなら最初から気づかない振りを通すのだという。
”気づかない振り”が肝 で、挨拶しない方が良い時はそもそも相手を気づかないようにするのだそうだ。

日本人は見かけたら挨拶しないと失礼だと思う思考回路なので、なかなかでてこない発想だが、その後の交渉を考えたら確かに良い対応だと思う。

対談形式なので読み進めやすい
複数回の対談をまとめているので若干重複するところもあった

老舗企業がその家族経営の弱さを突かれ、大手企業の傘下に入ることの多い昨今、虎屋とエルメスが異彩となるのか、老舗の行く道を呈示するのか、
そんなところにも興味をもてる1冊でした。

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