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2017年9月 1日

歌舞伎 家と血と藝

***** ご注意 ネタバレあります *****

最近マイブームの歌舞伎の知識を得たくて購入
というのも、母から役者名やその血縁を問われているうちに、自分も不明瞭な部分や疑問に思う部分があったからです。

歌舞伎の世界は世襲制・・・とのイメージが強いですが、この本を読んで、血縁関係のある世襲制が維持されたのは近年のことだとわかった。
戦前までは養子縁組で名前を繋いでいたことが丁寧に説明されている。

言い換えれば、現在の実の親子襲名、特に来年予定されている白鴎・幸四郎・染五郎の親子孫の三代同時襲名は歌舞伎史の上では珍しいことなのだとわかる。

そう考えれば、勘玄(海老蔵長男)、勘太郎・長三郎(勘九郎長男・次男)、らの舞台デビューがおめでたいことで、温かく舞台に迎えられることも納得できる。

本書では、明治の9代目団十郎、5代目菊五郎の時代から、2013年の時点までを歌舞伎の中心にあった市川団十郎、尾上菊五郎、中村歌右衛門、中村勘三郎、松本幸四郎、片岡仁左衛門、坂東三津五郎の7つの家を選び、家系と血統と芸がどのように継承されていったかが描かれている。

生涯で複数の名前を襲名する歌舞伎役者
襲名の流れがある程度わかって歌舞伎鑑賞も楽しくなる1冊だった。

時代が大きく変わっている現代
幸い次世代を担うと期待される若手も育っているし、その子世代も次々と舞台デビューを果たしている。
新しい歌舞伎を模索する新作の取組も積極的だ。

現時点では 心配事は歌舞伎役者の病気のほうが多い。

このままどの家も安泰であればそれが一番だが、役者としての魅力や芸の魅力の評価が客入りに反映されるだけに、厳しい世界なのは変わりない。

襲名が役者を育てるのか、役者の魅力が襲名を呼ぶのか、これからも楽しみは続く

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