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2017年5月10日

世界一の寄木細工展 @鈴廣 かまぼこ博物館

01158413aa68687842e9d36e8a8ad78f003先日 優待のバス旅行に参加した際、最終の立ち寄り地が 小田原の鈴廣だった

旅行最後のお土産を買うつもりだったが、隣の かまぼこ博物館で行われていた展示に目が留まった

世界一の寄木細工展  (4月29日~6月11日)
無料でもあるし、、、と覗いてみた

期待以上の立派な展示品の数々で圧倒された

美術工芸品の調査・収集をライフワークとしている金子皓彦氏の個人コレクション10万点から150点を展示しているというから驚きだ

パンフにも掲載されている ライティングビューローは海外に亘った寄木細工で 高さ181cm、幅241cm
明治時代の作品だが、細部にまで寄木細工が施され、美しかった

また 海外(例えばシチリア地方)の寄木細工作りの作品も展示されていて、箱根の寄木細工との共通点・違いがあって、とても興味深かった。

かまぼこ博物館の3階の新装に合わせての展示会

店内で配布されている 鈴廣のフリーペーパーでは 展示会の他、若手の寄木細工職人の集団 雑木囃子も紹介されて 寄木細工が一層身近に感じられた

寄木細工の工法には 幾何学文様に組み合わせたものを薄くスライス(ズク)して器に貼り合わせるズク貼りと、スライスしないでそのまま轆轤(ロクロ)でくり抜く無垢作りがある。

工房によって 得意とする工法があります。

箱根の寄木細工といえば、コースターや小物入れのイメージが強かったが、雑木囃子の面々は新しい発想での商品提案がまた面白い(HPの作品参照

また、今は寄木作りといえば箱根となるが、かつては 静岡でも寄木細工が作られていたそう。(残念ながら 静岡の寄木細工は鉄道の開通に伴い廃れてしまった)

箱根がロウ引き(WAX)仕上げに対して 静岡は漆仕上げだったそうです。
下田ペリー来航時の大統領への返礼として駿府(静岡)と箱根の寄木細工が政府から送られたとの記録も残っているそう。

フラッと立ち寄っただけですが、とっても勉強になりました。

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