「華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化」 特別講演会 @松濤美術館
現在 渋谷 松濤美術館で開催されている 「華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化」展
この展覧会に合わせ オテルドミクニの三國清三オーナーシェフの特別講演会があり、運よく聴講の機会を得た
80名定員をを増やしたという会場は満席
講演会というよりトークショーのような感じで、大倉陶園のディナー皿を使った三國シェフの料理の写真がスライドで紹介される。
学芸員の方が進行&聴き手を務めたが、三國シェフのトークが軽快なので、温かくくつろいだ雰囲気の1時間だった。
話題の中心は三國氏と大倉陶園のデザイナーで元社長の百木春夫氏との関わり
三國氏が20代で働いていたビストロ・サカナザ(九段)で使っていた食器が大倉陶園だった縁で百木氏とのお付き合いが始まったそう。
百木氏の自宅で手製のコンソメスープをいただいたり、三國氏の仲人もお願いした仲だそう。
より付き合いが深くなったのが、家庭画報の連載企画で毎月のテーマに合わせて料理を作り、12か月大倉陶園(百木氏)のオリジナル皿に盛りつけたこと。
三國氏にとって百木氏のオリジナル皿を使った1回目になった企画だ
どんな皿か届けられるまで分からなかったり、皿の出来上がりが撮影日間近になったり、と三國氏はこの企画でかなり鍛えられたと回顧した
今回の展示会でも家庭画報の企画のうち2枚が飾られ、他の月は写真で紹介されていた。
どれも1枚だけだそう。
12か月の企画が終了後 販売も検討されたそうだが、純金金箔を施されたものもあり、1枚何十万円にもなるので一般販売には向かないとボツになったとか。
常々「食器は料理のためにある」と言っていた百木氏は料理を深く知ろうと自らも料理を作り、自宅のキッチンはかなり凝っていたし、料理の際はコックコートを着用した
講演会の前後に展覧会を観て回った。
大倉陶園の展示会は何度か行っているが、今回初めて見る作品もあり、まだまだ奥は深そうだ。
会場となった 松濤美術館
渋谷の喧騒を抜けたところにあり、昭和55年に竣工(開館は56年)の建物は今となってはレトロモダン味も感じる印象的な建物
中央に噴水をもうけた吹き抜けを回廊上に展示室が配置されています。
大きな美術館ではないので、企画物が限定されることでしょうが、とても落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できます。
現在の大倉陶園の展覧会は7月28日まで
渋谷区立松濤美術館
渋谷区松濤2-14-14
03-3465-9421
入館料 一般500円
10:00-18:00 (金曜日は20:00まで)
月曜休館
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