カテゴリー「文化・芸術」の58件の記事

2019年9月13日

なつやすみ活版歴史教室 @印刷博物館

Dscf4643 8月の終わりに印刷博物館で開催された 「なつやすみ活版歴史教室」に参加した

印刷博物館は 東京都文京区のトッパン小石川ビル内にある印刷関連の展示をしている博物館
同じ建物内に クラシックコンサートが行われるトッパンホールがあります。

印刷博物館では 大人のための活版ワークショップが開催され、好評だということを聞き、今回申し込んでみました

「イギリス活字見本帳の世界」と題し、博物館のスタッフの方が講義してくださいました。

この分野のお話は初めて聴くもので、とても興味深かったです。

産業革命の頃、当時 新しく主流になる活字(書体)を作った人(カルソン、バスカービルら)の研究も行われているほど、重要なマイルストーンだったんですね。
そして、その活字を注文する際のカタログが見本帳
実際の見本帳も展示されていてとても興味深かったです。

初めて触れた世界なので、語るほどの知識はありませんが、講座後に博物館内を見学したら、こちらもびっくり

展示数も多く、解説も丁寧で、サラッと見学するにはとても勿体ないくらい。
活字印刷だけにとどまらず図版やポスター、近年のデジタルを介在した印刷などの紹介もあります。
この日は時間がなかったのですが、個人的には 浮世絵のコーナーをじっくりと観てみたいと思いました。

館内にある 印刷の家では印刷を体験できる毎日無料講座も開催しています。

 

 

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2019年9月 6日

特別展 立体錯視の最前線 @明治大学博物館

01916e66137caeb2e1e7807b7cf3d74d1bf4fd45御茶ノ水の明治大学博物館に 立体錯視の特別展を観に行ってきた

錯視とは所謂「目の錯覚」のこと。
本展に行くまではだまし絵のことかと思っていたが、だまし絵とは違う。
形・大きさ・長さ・色・方向などが、ある条件や要因により実際とは違ったものとして知覚されること

例えば 同じ大きさの円(〇)でも、その円を囲む周囲の円が小さいもの、大きいもので、大きさが違って見える例だ。

この特別展は 明治大学先端数理学インスティテュート(MIMS)が企画していますが、MIMSは「錯視」を数理的解析で解明しようとしています。

人は目から入った情報のうち直角をより好んで意識したり、両目があることで片目で得た奥行情報をもう片方の目が補正することを自然と行っているそうです。

その点を突いて作られた立体は 不思議なことに鏡で映された立体が全く違うものになっていたりします。

と俄か知識では上手く説明できず、とにかく 百聞は一見にしかず、、、

目の前にある立体は円筒ですが、奥に立てた鏡に映ると星形になっています

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2019年7月31日

氷艶2019 月光かりの如く

結局 3日間 横浜アリーナ―に通ってしまった 今年の氷艶

初回公演(正面)、2日目の昼(左手)、楽公演(右手) と少し違う位置から観れて、実に楽しかった
欲を言えば、もう少し前方の席の時もあってもよかったかな。
双眼鏡は連日持参しました。

既に ミュージカル仕立てで 主演の高橋大輔さんが歌った ことは書きましたが、改めて 演出の宮本亜門さん、素晴らしい
以前に亜門さんの舞台を追っかけていたこともありましたが、最近の作品もみたくなりました。

パンフによると今回の企画は、氷艶2017の直後(2017年7月)に制作会議スタートしていたんですね。
亜門さんに演出オファーが2017年12月
2018年4月に松本孝弘によるテーマ曲提供がきまり、5月からキャスティング会議がスタート。

舞台の経験に加え、スケートへの挑戦やアイスショーとのコラボを面白いと感じてくれる人という視点からキャスティングされた

今回の氷艶の成功は 演出家を含めたキャスティングの妙だと思う
映像演出のチームラボ、脚本 都部寸、衣装の堂本教子、ヴォーグ・ジャパン等々どの視点からも素晴らしいものを提供してくれたと思う

そして スケートに挑戦してくれた俳優陣、歌や台詞に挑戦してくれたスケーター、源氏物語という日本物に挑戦してくれた ステファン・ランビエールとユリア・リプニツカヤ
回を重ねる毎にスケートの疾走感・スピード感は増し、声量も増え、ランビエールとリプニツカヤの美しい姿とスケーティングが物語に厚みをくれた

ユリア・リプニツカヤはソチ五輪の活躍後、早々に引退してしまい日本のアイスショーの出演が叶わなかっただけに、本公演への出演を働きかけた方に個人的にMVPを贈りたいくらい。
そして、リプニツカヤもオールドファンのみならず氷艶ファンの多くを魅了したと思う
配役も衣装もメイクも振り付けも全てがマッチしていたし、なにより本人がこの公演に満足した様子
リプニツカヤを観る機会もこれが最後かも・・・と3公演チケットとったけど、きっとまたアイスショーで滑る姿を観られると確信しました

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2019年7月26日

大ちゃんが歌う 氷艶2019

日本のミュージカル演出の第一人者 宮本亜門の演出で、源氏物語を題材 との企画発表からあっと言う間に5か月
楽しみにしていた 氷艶2019 がついに開幕しました

横浜アリーナで7月26日から3日間、各日2公演、計6公演

初回公演を観てきましたが、もうどう表現していいのやら、、、、
驚き、感激、納得などなど 様々な感情がもう絡み合ってしまっています。

宮本亜門さん、凄い!
スケーターとアイスリンクを使ってここまでの舞台を作り上げるなんて、本当に素晴らしい
アイスショーでもあり、ミュージカル舞台でもあり、源氏物語をモチーフにしたオリジナルストーリーなんですが、これもまたそれなりに納得のストーリー

そして 当初の記者会見では歌わないと言っていた 大ちゃんこと主演の高橋大輔が 歌った!
ソロで歌う場面も複数あり、もうビックリ!

初回公演の頭こそ 声量が 共演の俳優陣に圧倒されていましたが、休憩明けの声の通ること、歌声の綺麗な事!

もちろん 大ちゃんのスケートを観に行きましたが、スケート以外でも魅せるものを多く持っているんだなとうれしくなりました。
そのところを 引きだした 亜門先生は本当素晴らしい

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2019年7月18日

「華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化」 特別講演会 @松濤美術館

現在 渋谷 松濤美術館で開催されている 「華めく洋食器 大倉陶園100年の歴史と文化」

この展覧会に合わせ オテルドミクニの三國清三オーナーシェフの特別講演会があり、運よく聴講の機会を得た

80名定員をを増やしたという会場は満席
講演会というよりトークショーのような感じで、大倉陶園のディナー皿を使った三國シェフの料理の写真がスライドで紹介される。
学芸員の方が進行&聴き手を務めたが、三國シェフのトークが軽快なので、温かくくつろいだ雰囲気の1時間だった。

話題の中心は三國氏と大倉陶園のデザイナーで元社長の百木春夫氏との関わり
三國氏が20代で働いていたビストロ・サカナザ(九段)で使っていた食器が大倉陶園だった縁で百木氏とのお付き合いが始まったそう。

百木氏の自宅で手製のコンソメスープをいただいたり、三國氏の仲人もお願いした仲だそう。

より付き合いが深くなったのが、家庭画報の連載企画で毎月のテーマに合わせて料理を作り、12か月大倉陶園(百木氏)のオリジナル皿に盛りつけたこと。
三國氏にとって百木氏のオリジナル皿を使った1回目になった企画だ
どんな皿か届けられるまで分からなかったり、皿の出来上がりが撮影日間近になったり、と三國氏はこの企画でかなり鍛えられたと回顧した

今回の展示会でも家庭画報の企画のうち2枚が飾られ、他の月は写真で紹介されていた。
どれも1枚だけだそう。
12か月の企画が終了後 販売も検討されたそうだが、純金金箔を施されたものもあり、1枚何十万円にもなるので一般販売には向かないとボツになったとか。

常々「食器は料理のためにある」と言っていた百木氏は料理を深く知ろうと自らも料理を作り、自宅のキッチンはかなり凝っていたし、料理の際はコックコートを着用した

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2019年6月17日

クリムト展

7月10日まで東都美術館で開催されている 「クリムト展 ウィーンと日本 1900」 に行ってきた

過去最多のクリムト油彩画が集結したといわれる今回の展覧会

クリムトの後期の作品は日本の影響(浮世絵や琳派の作品)を受けたといわれています。
クリムトは遅筆だったことに加え、作品の多くがナチスに接収されたり戦火で焼失したりと現存作品が多い作家とはいえません。
有名な「接吻」はオーストラリアの国宝的作品の位置つけで国外への出品は不可能と思われています。

今回の見どころは代表作のひとつ「女の三世代」、 「接吻」 と並ぶ黄金様式時代の代表作 「ユディト1」 や 壁画 「ベートーヴェン・フリーズ」の複製によるウィーンの分離派会館の地下にある展示室の再現など

最近は複製技術の発展で実物に近い形で再現できるようになりましたが、ベートーヴェン・フリーズでは貴石等が埋め込まれた細部まで忠実に再現されていると高い評価がされている。

私達は 閉館が20時まで延長される金曜日の夕方に行きました。
それでも入場券の購入が5-10分待ち、入場は10-15分待ち という感じでした。

室内も混雑はしていましたが、鑑賞できないほどではありません。
ただ、良くある光景なのですが、最前列の人がそのまま隣の作品に移動しようとするので作品の前に立ったままが散見されました。

有名作品は作品自体が大きいので、遠くからの鑑賞も問題ありませんでした。
習作等の小さな作品は近くでなかなかみれず残念でした。

女性を描くことに拘ったというクリムト
表情やポーズから滲み出る女性の官能的な部分を描いた作品たちはとても魅力的でした。

クリムト展は豊田市での開催も予定されています。

 

 

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2019年6月12日

文房四宝 @大阪市立東洋陶磁美術館

Dscf4485  ホテル (ザ・ロイヤルパーク キャンバス大阪北浜)に荷物を預け、徒歩圏の大阪市立東洋陶磁美術館に行った

訪問日の特別展示は 文房四宝 と題した 筆・墨、硯、紙の4点を差し、中国において知性・教養・仁徳を兼ね備えた文人たちの書斎(文房)に備えられた大切な道具だそうです。

単に使い勝手が良いだけではなく、文人の美意識によって選び抜かれた品として伝えられているもので、施されている彫刻等が実に凝っていて、繊細で驚く程

筆は筆先の毛の種類より筆管(持ち手の部分)の材質とそこに駒かな彫り物が施されている
Dscf4486 堆朱(ついしゅ)という漆を重ね塗りし文様を彫った、表面が赤いものが多く残されていた

左写真は 表面が黒い 堆黒(ついくろ)

大阪市立東洋陶磁美術館は館内撮影が可能でした

琥珀を使った珍しい筆管も展示されていました
説明書によると 蓮の花・茎と鷺が彫られています。
Dscf4487

このほか硯は石の風情を上手く活かしているかも評価されるポイントだったそう。

初めてみるテーマの展示でなかなか面白かったです。
書くときに反乾きの墨で腕が汚れない様、書いたものが腕で擦れない様に腕を置く物(腕置)を臂擱(ひかく)と呼ぶことを知りました

  Dscf4494 通常展示の中では 国宝の油滴天目茶碗が見どころのひとつ
もうひとつの国宝 飛青磁の花生は展示されていなかった(見落としてはないと思うが・・・)

嗅ぎタバコ入れのコレクションも展示してあって、高さ5cm程度の手の中に隠れるサイズの煙草入れは素材や文様が様々で楽しいコレクションだった
常設展かと思っていたけど企画展だったのかも。

 ゆったりと展示物があって、静かで完勝しやすい美術館です

大阪市立東洋陶磁美術館
阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055
9:30-17:00(入館は16:30)
月曜休館
観覧料 1200円

 

 

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2019年5月29日

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展

Dscf4386 現在 そごう美術館で開催されている ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 に行ってきた。

「役に立たないものや、美しいとは思わないものを家に置いてはならない」と言ったウィリアム・モリス(William Morris)は19世紀イギリスを代表するデザイナー
当時 産業革命によって生み出された 機械生産による日用品の醜態さや質の悪さに心を痛め、美しい物づくりを復活させようと、日用品をアート化する活動を通し、壁紙・インテリア用品のデザインを手がけた。
生活と芸術を一致させようとしたモリスの思想や活動は20世紀のデザインの源流となっている。

この美術展では 英国有数の壁紙会社 サンダーソン社が保有する壁紙をモリス登場前のものからモリス、その後と時代とともに紹介している。

モリスの壁紙が好きな人はもちろん、インテリア好きにも楽しい展示会

モリスの壁紙を使ったインテリアの展示もある(写真撮影可能エリアは入口とインテリアコーナーの2か所)

途中ビデオで 壁紙制作の紹介もあり、色調整・位置調整が実に細やかで魅入る。

Dscf4387 大胆な植物柄のモチーフも印象的だが、その色合いも独特で、柄の大きさが気にならない
なかなか自宅の壁に採用する勇気が出ないが、憧れる

美術展では モリスの壁紙にモリスデザインのカーテンとモリスxモリスの展示だったが、くどさを感じないのは家具類が落ち着いた色目だったからだろうか。

6月2日までの開催

そごう美術館
よこはまそごう6階
10:00-20:00
会期中無休
入場料 大人1300円

ミュージアムショップにも モリス柄のグッズが沢山ありました

 

 

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2019年5月19日

2020年閉館予定 原美術館

Dscf4254 GW前だったが 品川にある原美術館に行ってきた

個人邸宅を美術館として利用してきた原美術館は、アールデコを感じさせる初期モダニズムの洋館建物と個性的な企画展が魅力の美術館

美術館併設のカフェダールでの庭を利用したピクニックランチ、グラスシャンパン、展示物からテーマを得たスウィーツを提供するなど、話題も多かった
美術館らしくないというか、ギャラリーの進化系のような好奇心を適度に刺激する居心地の良い美術館でファンも多い

その原美術館が昨年末に2020年をもって閉館するとのアナウンスメントを発表した

築80年の建物は現在も躯体には問題がないそうだが、この先の老朽化やユニバーサルデザインやバリアフリーの観点から求められる改修を建物のデザイン性を損なわずに行うのは難しいと判断された
また、建替えにも法規制の制約(この地区は美術館の新設が認められていない)が厳しい

検討の結果、品川の原美術館を閉館し、群馬・渋川にある 別館ハラ ミュージアム アーク(今後原美術館 ARCに改称予定)での活動に集約する決定がなされた。

 

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2019年5月10日

特別展 「国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅」 @東京国立博物館

GWの始まる直前に 「国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅」展 に行ってきた。

東京国立博物館平成館で6月2日まで開催
入場料は大人 1600円

告知ポスターが素敵だったし、少し前に京都旅行で東寺の夜間拝観で観た仏像群の印象が強くて、再びその姿を鑑賞できる機会

仏像を観る気満々で行ったところ、会場は大きく2つに分かれ、順路の第1会場の前半は空海と後七日御修法と題した 後七日御修法に関連した展示で、不案内ながらもビックリした。

後七日御修法は 「ごしちにちみちほ」と読み、空海が始めた法会で毎年1月に東寺の真言院で行われている
1月8日から14日の7日間、天皇の安寧や国家安穏を祈る秘法を修することをいう。
宮中において元日から7日まで種々の神事が行われ、その後に行われるため「後七日~」とよばれる。

御修法の道場を再現し、飾られる品々の種類の多さ、古さ、それを保存・維持する努力を 想像するだけで途方に暮れる気持ちになります。

そして展示はさらに続き、第2会場の最初にあった 曼荼羅の世界

密教の教えをわかりやすく表現したのが曼荼羅だそうですが、両界曼荼羅図(敷曼荼羅、重要文化財)の見事さといったら素晴らしかった。
曼荼羅には、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)と金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)があり、それぞれ、理と智慧という教えを伝えています。
描かれている如来・菩薩・明王・四天王の位置が決まっていることをビデオで解説していましたが、柄だと思っていた場所にも仏様が細かく描かれていることを知り驚愕してしまいました。

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