カテゴリー「映画・テレビ」の98件の記事

2019年10月 5日

映画 蜜蜂と遠雷

昨日から封切りの 映画 蜜蜂と遠雷 を観てきました

私も兄貴も原作を読んでいるので、約2時間の枠に落とし込むには仕方ないかなぁ~と思う部分がありました。
結局 原作を読んでいると 自分にとっての適役や風景を描いてしまっているのでその差や、映画のストーリー的に省かれてしまう場面や登場人物への思い入れが宙ぶらりんになってしまうストレスなんでしょう

一方で原作を読んでいない人にも入り込みやすいストーリーになっていたと思います。

特に 男性ピアニスト達のピアノ演奏が時折実際に演奏している場面も含め、全く違和感がなかったことに感嘆してしまいました。
主人公栄伝亜矢の松岡麻茉優も頑張っていたけど、男性陣に比べるとちょっと演技している感があtった
特に演奏中の目線の辿る方向がなんだかしっくりこなくって その場面は集中できなかった
役柄の天才ピアニストならではの演奏スタイルと思えばいいのでしょうが、男性陣が自然だっただけに目立ってしまった。
兄貴は良く頑張った方じゃないかと言っていましたが。

社会人ピアニスト 明石を演じた 松坂桃李はもちろん、マサル役の森崎ウィンの青年期の陰も上手くでていたし、塵役の鈴鹿央士は持っている雰囲気がそうであるし、神に愛された天才の雰囲気を上手く演じていた

月夜の 亜矢と塵の「月の光」から始まる連弾の場面は実に綺麗だった

最初に書いた通り、原作を知っているから故の不満はあるけど、映画作品を原作より先にみたら必ず原作を読みたいと思わせた作品
兄貴は原作のことを忘れて、もう一度観てもいいかも・・・と言っていました

蜜蜂と遠雷 のスピンオフ小説が出ています

蜜蜂と遠雷の魅力的な登場人物それぞれの短編集だそうです。

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2019年5月18日

METライブビューイング ワルキューレ(May19)

METライブビューイング ワルキューレを観てきました。

毎作品 観る度にMETオペラの世界に惹きこまれていきます。
メトロポリタン歌劇場での2019-20シーズンの上演作品も決定
これに伴い 来シーズンのMETライブビューイング上映作品も発表されています。
トゥーランドットに始まり、蝶々夫人、ポギーとベス、さまよえるオランダ人、トスカ と 有名作品がイタリアオペラ・ドイツオペラ・アメリカオペラとバランス良く入っています(プッチーニが3作品はちょっと偏っているけど)。
来シーズンもますますMETオペラに入り込んでしまいそうな、楽しみなラインナップです。 

さて、本題に戻りますと、ワルキューレはワーグナーの代表作「ニーベルングの指環」4部作の2作目
「ニーベルングの指環」4部とは
・ラインの黄金
・ワルキューレ
・ジークフリート
・神々の黄昏
で、上演に約15時間も要する大作です

今回のワルキューレも休憩2回を含み約5時間の上映時間でした。

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2019年4月19日

METライブビューイング カルメン(MAR19)

月イチシネマ歌舞伎の記事 (野田版 桜の森の満開の下) を書いていたら、3月に観た MET ライブビューイング カルメン の記事を書き忘れていることに気づきました。

備忘録として 今更ながら。。。

METライブビューイング も 月1の演目で約1週間上映されています。
こちらのシーズンは 11月から翌6月まで

3月のカルメンは 良く知った演目ながら やはり MET上演作品はこうも上質なのか・・・と魅せつけられた作品でした。

カルメン役のクレモンティーヌ・マルゲーヌが 本当に素晴らしい
正に当たり役とはこのこと

多くのオペラがソプラノを主役としますが、カルメンはメゾソプラノ
そして、ファム・ファタールとしての演技力も求められる。

その視線・あばずれ感を滲ませた所作、、、観ているこちらがここまでやる?と思うほどの カルメン
これこそが 海外で普通に上演されるカルメンなんだろうな・・・と文化の違いを感じました。

歌唱力はどの歌い手ももちろん素晴らしく、鳥肌が立つ感じです。

そして今回も舞台装置と演出に魅せられました

途中に入る休憩時間がなんともじれったいほど、楽しい3時間半でした。

演出: リチャード・エア
カルメン: クレモンティーヌ・マルゲータ
ドンホセ: ロベルト・アラーニャ
ミカエラ: アレクサンドラ・クルジャック
エスカミーリョ: アレクサンダー・ヴィノグラドフ
指揮: ルイ・ラングレ

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2019年4月18日

月イチシネマ歌舞伎~野田版 桜の森の満開の下(19卯月)

今年も 月イチシネマ歌舞伎が始まりました

4月は 野田秀樹が演出を手掛けた 桜の森の満開の下

この作品は、坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに野田秀樹が作った 舞台作品「贋作・桜の森の満開の下」を歌舞伎にしたもの。
「贋作・桜の森の満開の下」は野田秀樹の代表作のひとつで、1989年に"劇団 夢の遊眠社"により初演
その後 幾たびにも再演され、その都度話題になった作品です。

私も 舞台作品として 「贋作・桜の森の満開の下」を何度かみています。
初期の頃は 野田秀樹が主役の耳男を演じていました。
しゃべって、跳んで、走り回る野田秀樹に最初はビックリしましたが、いつのまにか舞台に惹きこまれてしまうんですよね。
配役も話題の舞台です。
昨年も上演されました(妻夫木聡、天海祐希、深津絵里、古田新太ほか)が、チケットは瞬売で 諦めた記憶。

話は逸れますが、野田作品では 「半神」も良い作品です
こちらの再演も待たれます

さて、今回上映された作品 野田版 桜の森の満開の下は 2017年8月に歌舞伎座で上演されたもの。
歌舞伎座の8月公演は新作が企画されることが多いですね。
主役が 中村勘九郎で 七之助、梅枝らが共演

映画最初から、カメラの位置も今まで見た作品とは違い カメラワークが美しい
舞台も舞台展開も綺麗で、美しい作品でした

ストーリーは 舞台を観ているので知っているので、今回は役者さん方のアップの表情をただただ楽しんでいました。

台詞回しも 野田秀樹色が大きく反映されていて、歌舞伎にしては速い
言葉が言葉を紡ぎだし、言葉遊びの様相も 野田秀樹の舞台らしい

いくつかの台詞は上演当時ならではの世相・状況をウィットをもって反映していたようだが、やはりその点はちょっと置いていかれるというか、”?”となってしまった。
やはり舞台はライブが大事 と改めて思った次第。

 

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2019年2月23日

METライブビューイング アドリア―ナ・ルクヴルール(FEB19)

以前から気になっていた METライブビューイングを観てきました

 

演目は「アドリアーナ・ルクヴルール」

 

心配だった3時間以上の上映時間も苦にならないほど、魅力的で楽しかったです。

 

METはニューヨークのメトロポリタン歌劇場のことで、そこで上演されるオペラ公演を世界中の映画館に配信する「Metropolitan Opera Live in HD」

 

2006年から始まったこの企画はヨーロッパでは生中継されているが、日本では時差もあり映画上映となっている。
しかし、演目は今シーズン上演されたもので、数週間遅れではあるが、代わりに字幕も入り、幕間には出演者・関係者のインタビューや舞台設定の様子も流れ、非常に充実した内容となっている。

 

映像カメラは10台以上を使っていて、5.1chサラウンドの音響は臨場感たっぷりの上、世界トップのオペラ歌手の歌声・表情のほか、舞台芸術・演出も堪能できる。

 

最後のカーテンコールの際は観客席が映し出され、劇場の雰囲気も垣間見られるし、ニューヨークのオペラファンの鑑賞スタイルも参考になる

 

 

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2019年1月29日

月イチシネマ歌舞伎~沓手鳥孤城落月/楊貴妃(19睦月)

2018シーズン 最後の月イチシネマ歌舞伎 を見てきました

 

坂東玉三郎 主演の 沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ) と 楊貴妃の2本立て

 

沓手鳥孤城落月は2017年10月に上演された 坪内逍遥脚本の新歌舞伎

 

大坂夏の陣で、豊臣方落城寸前の場面で、千姫(秀頼の妻で家康の孫娘)が逃げ出すことを知り、淀の方(玉三郎)は、怒りのあまり錯乱してしまう。
その母の姿を見た秀頼(七之助)は、母を殺して自害しようとするが、豊臣家のために降伏開城を決意するというストーリー

 

上映の最初のパートで物語の背景や淀の方を演じるにあたっての考えが玉三郎によって語られていて、より芝居内容が理解しやすくなっています。

 

因みに、新歌舞伎とは、新作歌舞伎ではなく、明治以降に歌舞伎界外部の作家によって発表された、文学性をより追求した作品のこと
その舞台は歌舞伎役者によって演じられるものの、戯曲と呼ばれる西洋演劇に近くものがある
代表的作家が坪内逍遥(『桐一葉』『沓手鳥孤城落月』)、岡本綺堂(『鳥辺山心中』『番町皿屋敷』『修禅寺物語』)、真山青果(『元禄忠臣蔵』)など

 

なお、最近の人気作家による、歌舞伎役者の個性に当てた演出のある演目は、「新作歌舞伎」と呼ばれている。

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2018年10月27日

スピードスケート全日本(距離別)

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高橋大輔選手の復帰戦のTV放映を観たいと、契約した有料チャンネル フジテレビONE、TWO、NEXT

今日の午後 スピードスケートの距離別全日本選手権がライブ放映されていました。

スピードスケートと言えば、小平奈緒選手、高木美保選手の両エースを中心に層が厚くなり、世界での活躍が期待できる種目

放映していた距離別全日本選手権は26日から3日間開催され、ワールドカップ派遣の選考レースでもあります。

過剰な演出が多いスポーツ中継が多い中、淡々とレースを流していたのが反って新鮮でした。
解説の清水宏保さんが選手の状態(怪我や練習を詰めているか)や在学先の特徴(栄養学等セカンドキャリアを見据えたカリキュラムがある)など、競技やその環境にも言及していて興味深かった

なにより、選手のインタビュアーがとても好印象
「今日はどうでしたか?」という漠然とした質問で、選手に答えを考えさせるインタビューではなく、今季、取り組んでいること・目標を出走レースの選択や、前週のレースとの比較、さらには体の絞り具合も絡めて質問
選手も気持ち良く回答していて、見ているこちらも、興味は掻き立てられるし、やり取りを聞いていて心地よかった。

(フジテレビはどうしてこれを地上波でできないのだろう・・・)

レースは小平選手が早速500Mで優勝、
同種目では専門種目ではないにも関わらず高木美保選手が堂々のタイムで2位

続く女子3000Mでは 高木美保選手が500Mの疲れがあるにも関わらず別格のスピードで優勝

今季の世界選手権はカルガリー開催で高速レースが予想され、記録にも期待がかかるそうです。

男子も大学生を中心に力をつけてきた選手がいるようで、これからの国際大会が楽しみですね。

ただ画面からは、金メダリストの小平選手、高木選手らトップ選手がでているのに、会場の長野Mウェーブの観客席はガラガラでちょっと寂しい感じでした。
平日でしたからね。でも勿体ない。

選手層が充実している今、一度はライブで観てみたいなぁ~と思いました。

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2018年10月21日

月イチシネマ歌舞伎~法界坊

久しぶりに 月イチシネマ歌舞伎を観てきました

演目は 故中村勘三郎主演の法界坊

勘三郎が注力した平成中村座にて平成20年(2008年)11月に上演された演目
演出は串田和美

(勘三郎が平成中村座実現に奔走した様子は 浅草の勘三郎 (荒井修著) を読むとよくわかります)

平成中村座の法界坊は初演が平成12年。
浅草の成功後、大阪、ニューヨーク、歌舞伎座と上演を重ね、平成20年に再び浅草で上演された人気演目

ストーリーは、行方不明の重宝の「鯉魚(りぎょ)の一軸」を取り戻そうとしているところに、法界坊という色と金に目のない破戒坊主が絡んでくる、騒動物語です。

掛け軸紛失で家名断絶した吉田家嫡男松若が身を寄せた東国の道具屋での娘 お組との恋
松若を追って東国にきた許嫁 野分姫、
お組との縁談を条件に掛け軸を譲るという大阪屋
などなどの登場人物が話を盛り上げます。

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2018年6月21日

シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛

シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖 を 東銀座の東劇シアターで観てきました

上映後に市川染五郎と市川團子 の舞台挨拶があり、チケットは発売と同時にほぼ完売だったようです。

上映の 東海道中膝栗毛歌舞伎座・・・は昨年夏に新作物として上演された舞台
1年待たずしての映画上映です。

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2018年3月22日

シネマ歌舞伎 京鹿子娘五人道成寺

月イチシネマ歌舞伎の2月の演目、京鹿子娘五人道成寺 が 上映期間を3月末まで延長していたので、東銀座の東劇に観に行った

坂東玉三郎の当たり役、娘道成寺を 玉三郎と若手4人 中村勘九郎、七之助、梅枝、児太郎 が演じる

演技の合間に、玉三郎さんらのインタビューが挟まれ、楽屋の準備風景も映し出される

舞台の映像が主だが、ドキュメンタリー風の味付けがされていた

若手4人は、玉三郎との共演、娘道成寺の演目、歌舞伎座での披露を有り難い機会と口々に語っている

玉三郎さんの舞はやはり一段、二段と抜けていて、若手と共演する事で伝えられる事があるはず
最後の5人同時の舞は見映えも華やかだった

シネマ歌舞伎ならではの、演出で興味深かった

2018年も月イチでシネマ歌舞伎が上映されます
舞台の歌舞伎の楽しさは別にあるけど、映画ならではのカメラが捉えた映像もなかなか面白い

歌舞伎ではないが、4月下旬に 蜷川シアター第2弾 と劇団新感線のゲキシネが上映される
いずれも観たい演目ばかりで楽しみだ

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